2010年度の祭りの内容変更は祭りの本質に影響を与えるものでした。 ・ほた集めの取りやめ ・霜月祷の廃止 ・矢取の変更(男児の女装から天狗姿へ) ・賀儀取のお篭りの期間短縮
これらの変更に関係する原因の中には、過疎化・財政難が含まれています。 ここでは知りえた範囲内で変更理由を説明します。
変更理由
ほた集め
2009年度に九鬼中学校、2010年度に九鬼小学校が廃校となりました。 1965年(昭和40年代)以降ほた集めは子供たちが修学旅行のための資金集めの一面もあったので、 廃校となる今、ほた集めは必要ないであろうという意味での決定だったようです。
霜月祷・矢取の廃止・お篭り期間短縮 祭りの役に選ばれた人は年末年始多くの時間を束縛されます。 これが理由で、賀儀取のお篭り期間も短縮されたようです。 また鰤漁で景気がよかった頃からの伝統で、 祭りの役には九鬼共同組合がお礼を包んでいましたが、 このところの不況でそれも厳しくなっているようで、霜月祷の廃止に至ったようです。
霜月祷が廃止になったのは祭りの雑用係的な役割であることから、 矢取(ここでは、男児の女装)は少子化のためにやめざるを得なかったようです。 従来の矢取に変わって天狗姿の矢取を導入したことに関しては、 矢取の衣装よりも天狗のものの方がサイズが大きいことから 着用できる年齢に幅を持たせるためと考えられます。
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